放《はな》つて女《をんな》を彼等《かれら》から遮斷《しやだん》しようとして居《ゐ》る。彼等《かれら》はそれで目《め》の光《ひかり》の及《およ》ぶ範圍内《はんゐない》には自分《じぶん》の身《み》を表《あら》はさないで目的《もくてき》を遂《と》げようと苦心《くしん》する。譬《たとへ》て見《み》れば彼等《かれら》は狹《せば》いとはいひながら跳《はね》ては越《こ》せぬ堀《ほり》を隔《へだ》てゝ、然《し》かも繁茂《はんも》した野茨《のばら》や川楊《かはやなぎ》に身《み》を沒《ぼつ》しつゝ女《をんな》の軟《やはら》かい手《て》を執《と》らうとするのである。其《そ》れは到底《たうてい》相《あひ》觸《ふ》れることさへ不可能《ふかのう》である。焦燥《あせ》つて堀《ほり》を飛《と》び越《こ》えようとしては野茨《のばら》の刺《とげ》に肌膚《はだ》を傷《きずつ》けたり、泥《どろ》に衣物《きもの》を汚《よご》したり苦《にが》い失敗《しつぱい》の味《あぢ》を嘗《な》めねばならぬ。其《そ》れ故《ゆゑ》彼等《かれら》は隱約《いんやく》の間《あひだ》に巧妙《かうめう》な手段《しゆだん》を施《ほどこ》さうとして其處《そこ
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