れあんすかんね」
「厭《いや》がられるつてお前《まへ》そんなものぢやないよ、舅《しうと》だもの、婿《むこ》だの娘《むすめ》だのといふものは餘計《よけい》氣《き》をつけなくちや成《な》らないものなんだね」内儀《かみ》さんは窘《たしな》める樣《やう》にいつた。
「そりやさうですがね、お内儀《かみ》さん」勘次《かんじ》は何《なん》だが隱事《いんじ》でも發《あば》かれたやうに慌《あわ》てゝいつてさうして苦笑《くせう》した。
「おつたは本當《ほんたう》に舅《しうと》は善《よ》くしなかつた相《さう》だな、自分等《じぶんら》の方《はう》の※[#「滔」の「さんずい」に代えて「飮のへん」、第4水準2−92−68]《あん》へは砂糖《さたう》を入《い》れても舅《しうと》の方《はう》へは砂糖《さたう》を入《い》れなかつたなんて暫《しばら》く前《まへ》に聞《き》いたつけが」内儀《かみ》さんは獨《ひとり》で低聲《こごゑ》にいつた。
「どうでがしたかねそれは」勘次《かんじ》は先刻《さつき》の容子《ようす》とは違《ちが》つて、俄《にはか》に庇護《かば》ひでもするやうな態度《たいど》でいつた。
「そんなに仕《し》なくつ
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