ことも有《あ》るからね」
「へえ、わしやはあ可怖《おつかな》くつて仕《し》やうねえんですから、わし出《で》らんねえ處《ところ》へは嚊《かゝあ》ばかり出《で》え/\仕《し》たんでがすから」
「さうだつけねえ」内儀《かみ》さんは微笑《びせう》して
「おつぎは心持《こゝろもち》までお袋《ふくろ》の方《はう》だね、お前《まへ》の※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、153−2]《あね》だがおつたはあゝいふ性質《たち》なのに一つ腹《はら》から出《で》ても違《ちが》ふもんだね」
「わし等《ら》※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、153−4]《あね》はお内儀《かみ》さん、碌《ろく》でなしですかんね」彼《かれ》は恥《は》ぢてさうして自分《じぶん》を庇護《かば》ふやうに其《そ》の※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、153−4]《あね》といふのを卑下《くさ》して僻《ひが》んだやうな苦笑《くせう》を敢《あへ》てした。
「おつたは今《いま》何處《どこ》に居《ゐ》るね」
「下《しも》の方《ほう》に居《ゐ》あんすがね、わ
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