》つて打《ぶ》つ違《ちが》ひに掛《か》けた。南《みなみ》へ低《ひく》くなつた日《ひ》が其《そ》れを覗《のぞ》くやうに射《さ》し掛《か》けた。
 其《そ》の日《ひ》は孰《いづ》れもいひ合《あは》せたやうに畑《はたけ》へ出《で》た。一|日《にち》照《て》つたので畑《はたけ》は大抵《たいてい》ぱさ/\に乾《かわ》いて居《ゐ》る。蜀黍《もろこし》の穗《ほ》を伐《き》りに出《で》た村《むら》の一人《ひとり》は自分《じぶん》の畑《はたけ》がぞつくりと荒《あら》されて居《ゐ》るのを發見《はつけん》して驚《おどろ》いた。彼《かれ》は畑《はたけ》へ來《き》たなり穗《ほ》は一|本《ぽん》も伐《き》らないで其《そ》の儘《まゝ》駐在所《ちうざいしよ》へ驅《か》けつけた。巡査《じゆんさ》はそれでも直《す》ぐに官服《くわんぷく》を着《き》て被害者《ひがいしや》と一|緒《しよ》に現場《げんぢやう》へ來《き》て見《み》て伐《き》られた穗《ほ》の數《かず》を改《あらた》めて手帖《ててふ》へ止《と》めた。被害者《ひがいしや》が駐在所《ちうざいしよ》へ驅《か》けつける間《ま》に、畑《はたけ》の遠《とほ》くに離《はな》れ/″
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