反覆《くりかへす》のである。女《をんな》は背中《せなか》の子《こ》が眠《ねむ》つて居《ゐ》るのを悦《よろこ》んで其《そ》の子《こ》が什※[#「麾」の「毛」にかえて「公」の右上の欠けたもの、第4水準2−94−57]《どんな》姿《なり》であるかは心付《こゝろづ》かない。只《たゞ》小《ちひ》さな銅貨《どうくわ》を持《も》つて走《はし》つて來《く》る村落《むら》の子《こ》を待《ま》ちつゝ誘《さそ》ひつゝ歩《ある》くのである。女《をんな》は何處《どこ》から出《で》てどう行《ゆ》くといふことも忙《せは》しく只《たゞ》田畑《たはた》に勞働《らうどう》して居《ゐ》る百姓《ひやくしやう》の間《あひだ》には知《し》られなかつた。毎日《まいにち》さうして歩《ある》いて居《ゐ》た女《をんな》が知《し》りたがり聞《き》きたがる女房等《にようばうら》の間《あひだ》に、各自《てんで》に口喧《くちやかま》しい陰占《かげうらなひ》を逞《たくま》しくされると間《ま》もなく、或《ある》日《ひ》村外《むらはず》れの青葉《あをば》の中《なか》へ太皷《たいこ》の音《おと》と唄《うた》の聲《こゑ》とが遠《とほ》く微《かす》かに沒《
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