く頭《あたま》を抑《おさ》へるやうに重苦《おもくる》しい感《かん》じがする。
悉《こと/″\》く畑《はた》へ走《はし》つた村落《むら》の内《うち》には稀《まれ》にさういふ青葉《あをば》の間《あひだ》に鯉幟《こひのぼり》がばさ/\と飜《ひるがへ》つてはぐたりと成《な》つて、それが朝《あさ》から永《なが》い日《ひ》を一|日《にち》、さうして其《そ》の家族《かぞく》が日《ひ》は沒《ぼつ》したにしても何時《いつ》になくまだ明《あか》るい内《うち》に浴《ゆあ》みをして女《をんな》までが裂《さ》いた菖蒲《しやうぶ》を髮《かみ》に卷《ま》いて、忙《せは》しい日《ひ》と日《ひ》の間《あひだ》をそれでも晴衣《はれぎ》の姿《すがた》になる端午《たんご》の日《ひ》の來《く》るのを懶《ものう》げに待《ま》つて居《ゐ》る。さういふ青葉《あをば》の村落《むら》から村落《むら》を女《をんな》の飴屋《あめや》が太皷《たいこ》を叩《たゝ》いて歩《ある》いた。明屋《あきや》ばかりの村落《むら》を雨《あめ》が降《ふ》らねば女《をんな》は端《はし》から端《はし》と唄《うた》うて歩《ある》く。勘次《かんじ》が唄《うた》うたの
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