》ぐに燃《も》やして畢《しま》ふ程《ほど》下手《へた》な子《こ》であつた。それが横《よこ》にも竪《たて》にも大《おほ》きくなつて、肌膚《はだ》もつやゝかに見《み》えて髮《かみ》も長《なが》くなつた。おつぎの家《いへ》の後《うしろ》の崖《がけ》のやうに成《な》つた處《ところ》からは村《むら》のものが能《よ》く黄色《きいろ》な粘土《ねんど》を採《と》つた。髮《かみ》が黏《ねば》るやうになるとおつぎは其《そ》の粘土《ねんど》をこすりつけて、肌《はだ》ぬぎになつた儘《まゝ》黄色《きいろ》く染《そ》まつた頭《あたま》を井戸《ゐど》の側《そば》で洗《あら》ふのである。さうして其《そ》のふつさりとした髮《かみ》は二|度《ど》梳《す》く處《ところ》は三|度《ど》梳《す》くやうに成《な》つた。おつぎは又《また》髮《かみ》へつける胡麻《ごま》の油《あぶら》を元結《もとゆひ》で縛《しば》つた小《ちひ》さな罎《びん》へ入《い》れて大事《だいじ》に藏《しま》つて置《お》くのである。短《みじか》い期間《きかん》ではあるが針《はり》持《も》つやうになつてからは赤《あか》い襷《たすき》も絎《く》けた。半纏《はんてん》
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