中雜咏(一)」を無題で「アララギ」に発表。三月、久保猪之吉博士(九州大学)宛の夏目漱石による紹介状を手に福岡へ出発。途中、京都医大に入院して手術。四月に退院して福岡に着き、診察を受ける。同月、「病中雜咏(二)」を「病中雜咏」の題で「アララギ」に発表。以後、作歌は途絶える。七月、九州一円、四国、和歌山、奈良、京都などを旅する。九月、帰郷。
一九一三(大正二)年 三月、福岡で久保博士の診察を受ける。四月、出雲などを旅してのち帰郷。七月、左千夫逝去。一二月、上京して金沢病院に入院。
一九一四(大正三)年 一月、金沢病院を退院して帰郷。三月に再度上京して、橋田内科医院に入院。入院中に斎藤茂吉、中村憲吉、古泉千樫らの見舞いを受ける。五月、照子との交際を照子の兄によって禁じられる。退院後帰郷するが、六月、福岡へ。平野屋旅館に滞在し、久保博士の診療を受ける。同月二〇日、九州大学附属病院に入院。六〜九月、「鍼の如く(一〜四)」を「アララギ」に発表。八月に退院し、日向、青島を旅する。九月、福岡に戻って久保博士の診療を受ける。一二月、「鍼の如く(五)」を作る。
一九一五(大正四)年 一月、再度九州大学附属病院に入院し、隔離室へ。同月、「鍼の如く(五)」を「アララギ」に発表。二月七日に昏睡状態に陥り、八日永眠。福岡で荼毘にふされる。三月一四日、故郷の共同墓地に埋葬される。享年三七。
※ 略年譜作成にあたり、『日本の詩歌3』(中央公論社)所収の上田三四二氏による年譜を参照させていただいた。(青空文庫・浜野)
底本:「長塚節名作選三」春陽堂書店
1987(昭和62)年8月20日発行
入力:町野修三
校正:浜野智
1999年5月19日公開
2002年8月29日修正
青空文庫作成ファイル:
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