ころ

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二十六日、四天王寺の塔に上る
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刻楷《きざはし》を足讀み片讀みのぼり行く足うらのしもゆ風吹ききたる

押照る難波の海ゆふきおくる風の涼しきこの塔の上

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二十七日、泉布觀後庭
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あふちの枝も動かず暑き日の庭にこぼるゝ白萩の花

油蝉しきなく庭のあをしばに散りこぼれたる白萩の花

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二十八日、安倍野を過ぐ
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うねなみに藍刈り干せる津の國の安倍野を行けば暑しこの日は

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和泉國に陵を拜がむと舳の松といふところを行くに、芒のさわ/\と靡きたるを見てよめる
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大ふねの舳の松の野の穗芒は陵のへに靡びきあへるかも

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百舌鳥の耳原の中の陵といふを拜みて
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和泉は百舌鳥の耳原耳原の陵のうへにしげる杉の木

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すこし隔たりたるみなみの陵といふを拜みまつるに、松の木のおひしげりたれば
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うなねつき額づきみればひ
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