くれなゐに染みしぬるでの鹽の實の鹽ふけり見ゆ霜のふれゝば[#ここから割り注](ぬるでの實は味辛し故に方言鹽の實といふ)[#ここで割り注終わり]

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三十日、雨ふる
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秋雨に濡らさく惜しみ柿の木に來居て鳴くかも小笠かし鳥

     うみ苧集(六)

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八月四日、雨、下づまにやどる
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草枕旅に行かむと思へるに雨はもいつか止まむ吾ため

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五日、あさの程くもり、五十日に及びて雨はれず
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苧だまきを栗のたれはな刺《いが》むすび日はへぬれども止まぬ雨かも

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午后にいたりて日を見る
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おぼゝしく降りける雨は青※[#「くさかんむり/相」、第4水準2−86−43]《うまくさ》の立秀《たちほ》の上にはれにけるかも

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八日、立秋
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久方の雨やまなくに秋立つとみそ萩の花さきにけるかも

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十二日、雨、この日下づまに在り、友なるもの、いたづける
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