くれなゐに染みしぬるでの鹽の實の鹽ふけり見ゆ霜のふれゝば[#ここから割り注](ぬるでの實は味辛し故に方言鹽の實といふ)[#ここで割り注終わり]
[#ここから6字下げ]
三十日、雨ふる
[#ここで字下げ終わり]
秋雨に濡らさく惜しみ柿の木に來居て鳴くかも小笠かし鳥
うみ苧集(六)
[#ここから6字下げ]
八月四日、雨、下づまにやどる
[#ここで字下げ終わり]
草枕旅に行かむと思へるに雨はもいつか止まむ吾ため
[#ここから6字下げ]
五日、あさの程くもり、五十日に及びて雨はれず
[#ここで字下げ終わり]
苧だまきを栗のたれはな刺《いが》むすび日はへぬれども止まぬ雨かも
[#ここから6字下げ]
午后にいたりて日を見る
[#ここで字下げ終わり]
おぼゝしく降りける雨は青※[#「くさかんむり/相」、第4水準2−86−43]《うまくさ》の立秀《たちほ》の上にはれにけるかも
[#ここから6字下げ]
八日、立秋
[#ここで字下げ終わり]
久方の雨やまなくに秋立つとみそ萩の花さきにけるかも
[#ここから6字下げ]
十二日、雨、この日下づまに在り、友なるもの、いたづける
前へ
次へ
全73ページ中35ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
長塚 節 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング