のことをよく知っているらしいのにもかなりびっくりした。私の顔にかなり驚きが現われたと見え、カーウィン氏は急いで言った――
「君が病気になってからすぐ、身につけておられた書類がわたしのところに来たので、それを調べてみると、かなりの手がかりを見つけて、それでお家の人たちに、君の不運や病気のことを言ってやることができたわけですよ。というのは、数通の手紙が見つかり、その一通が、書き出しから見て、君のお父さんからだということがわかったのです。わたしは、さっそく、ジュネーヴへ手紙を出しました。その手紙を出してから、もうかれこれ、ふた月になりますよ。――それはそうと、君は病気ですね。今もまだ慄えていますよ。少しでも興奮してはいけませんな。」
「この不安は、どんなに恐ろしいことより千倍もこたえるのです。おっしゃってください、新しい死の舞台がどんなふうに演じられたか、こんどは誰が殺されて悲しむことになるのか。」
 カーウィン氏はやさしく言った、「御家族はまったく無事です。ところで、どなたか、お友だちがあなたを訪ねて来ていますよ。」
 どんな考えからそう思うようなことになったのかわからないが、殺害者が私の
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