、オートミールの菓子で、がつがつになった食慾をみたした。と、そのとき、見ていると、一隻の漁船が私の近くに着き、そのなかの一人が、私のところへ一つの包みを持って来た。そのなかには、ジュネーヴからの手紙と、帰って来てほしいというクレルヴァルの手紙が入っていた。クレルヴァルの手紙には、自分がこの土地でむなしく過ごしていること、ロンドンでできた友人たちから、インド関係の仕事のことで取りきめておいた相談を実行に移すために帰ってほしい、という手紙が来ていることが、書かれてあった。自分は出発をこれ以上延ばすわけにいかないのだが、ロンドンへ行けば、ばあいによってはいま臆測しているよりも早く、すぐまたもっと長い航海に出ることになるので、なんとか都合をつけて、できるだけいっしょにいるようにしてほしい、と頼んでよこしたのだ。だから、二人でいっしょに南へ行くために、そのさびしい島を去って、パースで僕と落ちあってくれないか、とも懇願してあった。この手紙で、私はある程度、生活のなかにつれもどされ、二日あとに島を去る決心をした。
 とはいえ、出発する前に、やらなければならぬ仕事があり、それを考えると身慄いした。それ
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