を感じるよ。おまえがそんなふうに考えてくれれば、いくらこのごろの出来事がわたしらに暗い影を投げようと、わたしらはきっと幸福になれるだろう。しかし、わたしが追いはらいたいのは、おまえの心を掴んで離さないように見えるこの影なのだよ。だから、この結婚の式をさっそく挙げることに、おまえが賛成かどうか、聞かしてほしいね。わたしは運がわるかったし、最近の出来事がわたしの齢や老衰に似つかわしい毎日の平静さを奪ってしまった。おまえは若い、けれども何不自由のない財産があるのだから、早く結婚したところで、おまえの立てているかもしれない未来の名誉な、また有益なことの計画の邪魔にはなるまい、と考えるのだ。といって、わたしがおまえの幸福を指図したがっているとか、おまえのほうでのびのびになるのがわたしにたいへんな心配を起させる、などと考えてもらっては困る。わたしの言うことを率直に取って、お願いするからひとつ、自信と誠実さをもって答えてもらいたいのだ。」
私は黙って父の言うことに耳をかたむけ、しばらく答えることができずにいた。頭のなかですばやくさまざまなことを考えめぐらし、何か結論に達しようと努力した。ああ! 私
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