が、わたしはいつも、おまえのエリザベートとの結婚を、この家庭を楽しくする絆であり、わたしの晩年の支えであると思って、将来を考えていた。おまえらは幼い時からたがいに仲よくし、いっしょに勉強し、気性や趣味の点でもまったく一致しているようだった。しかし、盲目的なのは人間の経験だから、わたしが自分の計画をいちばんよく手助けできると考えたことだって、それを叩き壊してしまうかもしれない。ひょっとしたら、おまえは、あの子を妹と考えていて、自分の妻にするというつもりはないのかもしれない。いや、おまえの好きなほかの女に出会っているのかもしれない。そして、エリザベートとは義理に縛られていると考え、どうもそうらしく見えるように、そんな気苦労でひどく参っているのかもれないね。」
「お父さん、御安心ください。僕は、あの従妹を心から深く愛しているのです。エリザベートのように、熱烈な敬慕や愛情を僕に起させる婦人には会ったことかありません。僕のこのさきの希望や予想は、まったく、僕らがいっしょになることの期待に結びついていますよ。」
「この問題に対するおまえの気もちを聞くと、ねえヴィクトル、絶えて味わったことのない喜び
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