が赤ん坊のにこにこするのや、もっと大きい子の勢よく跳びまわるのに、どれほど目を細くして悦ぶかということ、母親の生活と心づかいがすべて大事な子どもたちにどれほど注がれるかということ、若者の心がどんなふうに伸びひろがって知識を獲得するかということなどを聞き、一人の人間を他の人間に相互に結びつける兄弟、姉妹、その他さまざまの親縁関係のことを聞いた。
「しかし、わたしの友や親戚はどこにいる? わたしの赤ん坊のころを見守ってくれた父も、笑顔と心づかいをもって祝福してくれた母もないのだ。もし、あったとしても、わたしの過去の生活はすべて、今ではひとつの汚点、目の見えぬ空白であって、自分には何ひとつわからなかった。物心がついでからこのかた、わたしの身の丈もつりあいも今のままだった。いまだかつて、自分に似た者、自分とつきあいたいという者に、出会ったためしがなかった。自分はいったい何なのだろう? この疑問がまたまた首をもたげてきたが、それに対する答えはただ唸ることだけだった。
「こういう感情がどう傾いたかは、まもなく説明することにするが、ここでは母家の人たちに話を戻すことにしょう。この人たちの話を聞いて、
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