社会的分業論
石川三四郎
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)悪《にく》んだものは
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)近代|仏蘭西《フランス》に
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)ダア※[#濁点付き片仮名ヰ、1−7−83]ニズム
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)われ/\に
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
○ クロポトキンの反対
社会主義者、無政府主義者中にて、分業制度を最も悪《にく》んだものはピエール・クロポトキンであらう。エドワアド・カアペンタアの如きも、諸種の仕事を兼業する自作小農を以て社会の健全分子だとしてゐるが、クロポトキン程には分業制を排斥しなかつた。クロは多くの社会主義者がこの分業制を支持するのを見て「さしも社会に害毒ある、さしも個人に暴戻なる、さしも多くの悪弊の源泉たる此原則」と言つてゐる。分業は吾々を白き手と黒き手との階級に別[#「別」に「(ママ)」の
次へ
全23ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
石川 三四郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング