いに図書館教養の充たしかたにおいて、常に一貫した流れが滞ることなき関連において、爽かに音を立てていなければならない。
かかることが一つの運動として巨大なる動きをするときはじめて、図書館の概念は、新しい颯爽たる姿をもって、大衆の前にあらわれ、大衆の支持と、愛とを得ることができるのである。
図書館を、孤立した「実体的」なものより、協力した「機能的」なもの「はたらき」へということは今や、私達の課題となろうとしている。
そして、それは、もはや夢ならざる虹の橋として、日本の空に、一九五〇年の空に、現われようとしている。敗れたる国土の上に、美しくもその姿をあらわそうとしている。そして、それを私達は現わさなければならないのである。
底本:「論理とその実践――組織論から図書館像へ――」てんびん社
1972(昭和47)年11月20日第1刷発行
1976(昭和51)年3月20日第2刷発行
初出:「図書館雑誌」
1950(昭和25)年1月
入力:鈴木厚司
校正:宮元淳一
2005年6月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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