)」は縦中横]具体的な例を必ず理論の横に付けること。(四)[#「(四)」は縦中横]話題は実践的であり、身近かであり、本質的であること等々である。しかし、かかる実践の中にぶち込まれることは、如何に自分が何も知らないかということを、激しい嵐が、樹々の弱い梢を払うように自分に知らしてくれる。
「私達は何のために生きているんですか」と真直ぐに瞳を見入りながら問いただしてくる青年達と、日夜取組むことは、容易ならざる自分の鍛練でもある。
しかし、いくら苦しかろうとも、青年達も、またあのボス共と戦い、また戦う武器を、火を消さなければならぬ水を探し求めてやって来ているのである。田舎では、それは単に知識ではなくしてその日その日の武器なのである。
底本:「論理とその実践――組織論から図書館像へ――」てんびん社
1972(昭和47)年11月20日第1刷発行
1976(昭和51)年3月20日第2刷発行
初出:「青年文化」
1947(昭和22)年11月
入力:鈴木厚司
校正:染川隆俊
2008年1月26日作成
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