その旨をつげ、その法のもつ遠い任務を説き、文化運動として、全文化大衆に向って、即刻行動を起すべきである。
 一つの町が起ちあがれば、次の村もじっとしてはいられないのである。燎原の火の如く、それは次次に点火されなければならない。一つの郡が他の郡を競争の中に巻き込まなくてはならない。そして、一つの県が災害から立ちあがることで、他の県をも呼び込まなければならない。
 館友は、ともに援けて、救援におもむき、呼応しなければならない。そして、法の不備は、館友自体の努力をもって覆いかくさなければならない。この努力が、その成不成にかかわらず、この法自身をより完きものとする次の法制定のきっかけとなり、力となるのである。
 われらは、この瞬間に決して、法の内容の批判に立止ってはならない。われわれが前進することによって、法もまた、おのずから進んでゆくのである。
 遠い遠い前進の第一歩を今日私達は踏みしだいているのである。
 われらは、また立止って人々に援助を哀願してはならない。文化運動の見えざる集積をつみかさねて、零細な同情と協力を一つ一つ結集して、一つの大きな力として固め、そして、それを図書館法の精神に集
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