穀物と野菜類のみが何故《なにゆえ》に除外されねばならぬのか? その全著作を通じてのスミス博士の誤謬は、穀価は不変であり、すべての他の物の価値は騰貴し得ようが、穀物の価値は決して騰貴し得ないと想像することにある。穀物は、彼によれば、常に同数の人間を養うから常に同一価値を有っているのである。同様に毛織布は常に同数の上衣を作るから常に同一価値を有っていると言い得よう。価値は養ったり着せたりする力といかなる関係を有ち得ようか?
(一三二)穀物は、あらゆる他の貨物と同様に、あらゆる国において、その自然価格、すなわちその生産に必要でありそれが得られなければそれは耕作され得ない価格、を有っている。その市場価格を支配し、かつそれを外国に輸出する便否を決定するものは、この価格である。もし穀物の輸入が英国において禁止されるならば、その自然価格は英国においては一クヲタアにつき六|磅《ポンド》に騰貴するかもしれぬが、他方それはフランスにおいては英国の価格の半ばに過ぎない。もしこの際輸入禁止が取除かれるならば、穀物は英国市場において、六|磅《ポンド》と三|磅《ポンド》との間の一価格ではなく、窮極的にかつ永久的
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