て、その所有者に必然的により[#「より」に傍点]生産的であろう。しからざればそれは他の用途から引去られないであろう。けだし、もし彼が、その製造した貨物をもって穀物を購買することにより、彼が何らの地代を支払わない土地から得た以上の穀物を取得し得ないならば、その価格は四|磅《ポンド》以下にはなり得ないからである。
 しかしながら、資本は土地から引去られ得ず、それは土地から必然的に分離し得ない施肥、囲墻、灌漑等の如き、囘収し得ない支出形態をとっている、と云われ来っている。これは、ある程度において真実である。しかし牛、羊、乾草及び穀物の禾堆《いなむら》、荷車等から成る資本は引去られ得る。そして、穀価の低廉なるにもかかわらずこれらの物が引続き土地に使用さるべきか、またはこれらの物が売却されてその価値がある他の職業に移さるべきかは、常に計算上の問題となるのである。
 しかしながら、事実は上述の如くであり、いかなる資本部分も引去られ得ないと仮定しよう(註)。農業者は引続き穀物を生産し、しかもいかなる価格でそれが売れようともまさに同一分量を生産するであろう。けだし、より[#「より」に傍点]少く生産する
前へ 次へ
全691ページ中438ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
リカードウ デイヴィッド の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング