Bもし私が、それによって私が一片の土地をして二〇%だけより[#「より」に傍点]多くの穀物を生産せしめ得るようにさせる所の、肥料を発見するならば、私は資本の少くとも一部分を、私の農場の最も不生産的な部分から引去り得よう。しかし私が前に観察したるが如くに、この際地代を低減するために土地の耕作を止める必要はない。この結果を齎すためには、同一の土地に、その齎す所の異る資本の諸部分が、逐次投ぜられており、そしてその齎す所の最小なる部分が引去られるだけで、十分である。もし蕪菁耕作の導入により、またはより[#「より」に傍点]有効な肥料の使用によって、私が、より[#「より」に傍点]少量の資本をもって、また逐次投ぜられる資本の諸部分の生産力の間の差違を紊《みだ》すことなくして、同一の生産物を獲得し得るならば、私は地代を低めるであろう。けだし別のより[#「より」に傍点]生産的な部分が、その点からあらゆる他の部分が計算されるであろう所の、標準たるべき部分となるであろうからである。もし例えば、逐次投下される資本が、一〇〇、九〇、八〇、七〇を生産するならば、私がこれらの四部分を用いる間は、私の地代は六〇であり、すなわち、
[#ここから2字下げ]
七〇と一〇〇との差===三〇
七〇と九〇との差 ===二〇
七〇と八〇との差 ===一〇
―――――
六〇
[#ここで字下げ終わり]
}に等しく、[#「}に等しく、」は前の5行にわたる]
他方生産物は三四〇、すなわち、
[#ここから5字下げ]
一〇〇
九〇
八〇
七〇
――――
三四〇
[#ここで字下げ終わり]
}であろう、[#「}であろう、」は前の6行にわたる」]
そして私がこれらの部分を用いている間は、その各部分の生産物が等しい増加をなしても、地代は依然として同一であろう。もし生産物が、一〇〇、九〇、八〇、七〇ではなく、一二五、一一五、一〇五、九五に増加されたとしても、地代は依然として六〇であり、すなわち、
[#ここから2字下げ]
九五と一二五との差===三〇
九五と一一五との差===二〇
九五と一〇五との差===一〇
―――――
六〇
[#ここで字下げ終わり]
}に等しく、[#「}に等しく、」は前の5行にわたる]
他方生産物は四四〇に、すなわ
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