Aっておるのは壯観であった.こうして9時間40分を費して,地方時20時40分にベルギーのブラッセルについた.
 空港で1時間ばかり待って22時出發.1時間10分を費してロンドンのヒースロウ空港についたのは23時10分であった.
 それから旅劵,税關その他の手續きをすませて,バスでヴィクトリヤ・ステーションの近くにある Air Terminal に運ばれる.20年目に見るロンドンはネオンサインや街のあかりが豫想以上にきれいに感じられる.ホテルに着いたのは翌9月12日の朝2時であった.
 それからコペンハーゲンへ行くには,11時11分にケンジントン Air Station をバスで出てノーソルトの空港にゆくのであるが,途中見る街は昔のままのイギリスの古い家が並んでおる.乘った飛行機はコジンマリした双發の英國機で,12時出發,北海を飛んでジァットランドを經,デンマークの島々を見て,カストルップ空港についたのは15時半頃であった.久しぶりにデンマーク語を聞く.
 ホテルに着くと,Bohr さんからの傳言で,すぐ電話をかけろとのことで,かけたところが Bohr さんは不在で奧さんが出られ,今晩來
前へ 次へ
全15ページ中4ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
仁科 芳雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング