ゴマ、1−3−29]蓋し薩人は概して鄙吝の質あり、翁独り高挙超脱夐然として俗流に出づ※[#白ゴマ、1−3−29]是れ其能く信望を天下に博せし所以なりと。古への大政治家は、多く文臣銭を惜まざるの士なり※[#白ゴマ、1−3−29]ピツトの如き、ジスレリーの如き皆然らざる莫し※[#白ゴマ、1−3−29]学堂が身を濁世に処して、曾て公徳を破るの行為なきは、職として文臣銭を惜まざるの気象に由るのみ※[#白ゴマ、1−3−29]是れ彼れが信望の日に高きを致せる第四の原因なり。
学堂の人物
政治家としての学堂は、策略縦横、権変百出、能く一時の利害を制するに於て木堂に及ばず※[#白ゴマ、1−3−29]博弁宏辞、議論滔々として竭きざるは沼南に及ばず※[#白ゴマ、1−3−29]然れども志気雄邁、器識超卓、常に眼を大局に注ぎ、区々の小是非を争はずして、天下の事を以て自ら任ずるの大略あるに至ては、学堂実に一日の長ある如し※[#白ゴマ、1−3−29]余は彼れを以て未だ経国の大才なりと認むる能はず、然れども其抱負の偉大にして自信の深きは、薄志弱行の徒累々相依るの今日に於て、亦容易に得易からざるの士な
前へ
次へ
全350ページ中275ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング