て学堂最も当世に称せらる※[#白ゴマ、1−3−29]凡そ新進政治家にして学堂の如く顕著なる進歩を得たるものは、近来絶えて其比を見ず※[#白ゴマ、1−3−29]彼れは啻に沼南、木堂より遥に後輩なるのみならず、現今著名なる党人中に在ては、彼れは最も年少なるものゝ一人にして、且つ其従来の経歴よりいへば、箕浦青洲、肥塚巴月等も皆彼れの先輩にして、彼れは僅に加藤城陽、角田竹冷等と略々伯仲の間に在りしものなり※[#白ゴマ、1−3−29]然るに今や彼れは多数の先輩を凌駕して、沼南、木堂と併び称せられ、其名声は却つて此二人の上に出でむとするは何ぞや。
顧ふに議会開設以前までの学堂は、唯だ夸大なる空想と、奇矯なる言動とを以て、漫に聞達を世間に求め、天下経綸の実務は一切夢中にして、独り気を負ひ、才を恃み、好むで英雄を気取り大政治家を擬したる腕白書生たりしに過ぎず※[#白ゴマ、1−3−29]試に其事実を挙げむか、明治二十年、時の伊藤内閣の欧化政略が、激烈なる輿論の攻撃を受け、物情洶々として形勢穏かならざるや、忽焉として保安条例なるもの天来し、処士政客大抵京城の外に放逐せられ、満城粛然たり※[#白ゴマ、1−
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