を歓迎して一大政府党忽ち出現せむ、或は然らざるも亦必らず絶対的多数の他の政党によりて内閣を相続せらるるの機運を作らむ、又何ぞ絶対的多数の政党あるを待て始めて政党内閣を建設し得可しと謂はんや。
※[#始め二重括弧、1−2−54]三十二※[#終わり二重括弧、1−2−55]
山県相公閣下、今日若し政党内閣に反対せんとせば、先づ之れに代る可き内閣の主義を一定せざる可からず、閣下の属僚は官属主義の内閣を建設せむと欲すと雖も之れ徒労のみ、若し官属主義にして成立し得可くむば、初期議会に於て既に成立す可き筈なるに、当時僅かに超然内閣の名義によりて一時を糊塗したるに止まり、事実は反つて政党の援助を得て内閣を支持したるは何ぞや爾来官属主義は独り藩閥者流若くは藩閥に隷事せる属僚の間に唱へらるゝに過ぎずして、年々歳々唯政党の勢力次第に膨脹するを見るのみ、是豈政党内閣の到底否定す可からざる理由に非ずや。
相公閣下、自由党が閣下の内閣と提携したるは、蓋し閣下の内閣をして官属主義の内閣ならしめんとするにあらずして、実に政党内閣に入る可き過渡時代の内閣と認めたるに由れり、切言せば閣下の内閣は、自由党
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