老中より得るの望みなきこと明白なりとせば、彼等は遂に再び政友會に復歸するか、然らずむば憲政本黨に投ずるの外ある可からず。若し二者其の一を選まざれば、地方選擧區に籠城するか、若くは中央政界の批評家たるに過ぎざるべし。此の趨勢を考ふれば[#「此の趨勢を考ふれば」に傍点]、政友會の分裂に依て誘發せらるべき政界の革新は[#「政友會の分裂に依て誘發せらるべき政界の革新は」に傍点]、革新といふよりは寧ろ政界の退歩といはざる可からず[#「革新といふよりは寧ろ政界の退歩といはざる可からず」に傍点]。余は伊藤侯が憲政有終の美を爲すの志を諒とし[#「余は伊藤侯が憲政有終の美を爲すの志を諒とし」に傍点]、其の政友會を模範政黨と爲さむとするの精神尚ほ存するものあるを信じ[#「其の政友會を模範政黨と爲さむとするの精神尚ほ存するものあるを信じ」に傍点]、其の會員の指導訓練に於て更に大に努力あらむことを望むや隨つて切ならざるを得ず[#「其の會員の指導訓練に於て更に大に努力あらむことを望むや隨つて切ならざるを得ず」に傍点]。(三十六年七月)
韓國皇帝と伊藤統監
一昨年三月伊藤侯が特別の使命を帶びて韓國
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