侯は政黨内閣の運命に對して近年まで半信半疑の間に彷徨したりき[#「侯は政黨内閣の運命に對して近年まで半信半疑の間に彷徨したりき」に白丸傍点]。今や侯は政黨内閣を組織して、憲政の完成を以て自ら任とせり。而かも今日は侯の實力を試驗するに最も適當なる時代なるを見るに於て、侯たるもの亦大に奮ふ所なかる可からず。何故に今日を以て侯の實力を試驗するに最も適當なる時代なりといふや。曰く侯にして若し其の理想を新内閣の上に行ふこと能はずして[#「侯にして若し其の理想を新内閣の上に行ふこと能はずして」に白丸傍点]、之れをして見苦るしき失敗を取るが如きことあらしめば[#「之れをして見苦るしき失敗を取るが如きことあらしめば」に白丸傍点]、其の結果として畏る可き保守的反動を惹き起すことなきを保す可からざればなり[#「其の結果として畏る可き保守的反動を惹き起すことなきを保す可からざればなり」に白丸傍点]。此の點よりいへば[#「此の點よりいへば」に白丸傍点]、侯は實に憲政の安危に負ふ所の責任甚だ大なりといふ可し[#「侯は實に憲政の安危に負ふ所の責任甚だ大なりといふ可し」に白丸傍点]。
 惡口に長ずる批評家は、侯を目
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