亦怪む可きなし。大岡育造氏[#「大岡育造氏」に丸傍点]は、曾て國民協會を自由黨に合同せしめて、伊藤侯を其の首領たらしめんと試みたる策士にして、侯の今囘發起せる政友會の創立委員たるは、其の最も滿足とし、榮譽とする所たるは無論なる可し。渡邊洪基氏[#「渡邊洪基氏」に丸傍点]は一たび伊藤侯の四天王の一人なりと稱せられたる人なり。其志を政界に得ざるや、乃ち身を實業社會に投じて久しく政治的野心を抑損し、隨つて侯と彼れとの關係は次第に杳遠と爲りつゝありしと雖も、侯の政友會を組織するに及び[#「侯の政友會を組織するに及び」に傍点]、成る可く多く舊政友を糾合するの必要あると[#「成る可く多く舊政友を糾合するの必要あると」に傍点]、渡邊氏と實業社會との間には多少の連絡あるを以て[#「渡邊氏と實業社會との間には多少の連絡あるを以て」に傍点]、彼を通じて實業家を招徠するの必要あるとに依りて[#「彼を通じて實業家を招徠するの必要あるとに依りて」に傍点]、殆ど相忘れむとしたる一門下生に復舊を求めて[#「殆ど相忘れむとしたる一門下生に復舊を求めて」に傍点]、之を政友會創立委員の一人に指名したりき[#「之を政友會創
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