動ある所以なり[#「是れ其動もすれば正徑を誤るの盲動ある所以なり」に白丸傍点]。
 されど彼は兎も角下院の名物なり※[#白ゴマ、1−3−29]彼れ動けば[#「彼れ動けば」に白丸傍点]、議場は一個の劇壇にして[#「議場は一個の劇壇にして」に白丸傍点]、彼れは宛然たる政治的俳優なり[#「彼れは宛然たる政治的俳優なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ彼れが名の海内に持て囃さるゝ所以に非ずや[#「是れ彼れが名の海内に持て囃さるゝ所以に非ずや」に白丸傍点]。(三十一年十月)

     口碑上の豪傑

 ※[#丸中黒、1−3−26]凡そ豪傑には二種の別がある。第一種は一國又は世界の問題の提出者ともなり、實行者ともなり若くは其の批評者ともなつて、其の言動が歴史上の或る部分を作る人物である。第二種は、其の事業よりいへば歴史に關係するほどの幅も厚さもないが、然しながら異常の個人性があつて、後世永く人口に膾炙する人物である。前者は之れを稱して歴史的豪傑[#「歴史的豪傑」に白三角傍点]といふべく、後者は口碑的豪傑[#「口碑的豪傑」に白三角傍点]とでもいふであらうか。
 ※[#丸中黒、1−3−2
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