黒の中に模索し[#「共に彼れを暗黒の中に模索し」に白丸傍点]、彼は終に政界の一未知數と爲れり[#「彼は終に政界の一未知數と爲れり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]請ふ吾人をして先づ彼れの個人的資質を觀察せしめよ。然らば彼れに對する設題は自ら解答せらるゝを得む。

      彼は天性の黨人なり
 彼れは天性の黨人なり[#「彼れは天性の黨人なり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば彼れは黨人に必要なる二個の特質を有すればなり[#「何となれば彼れは黨人に必要なる二個の特質を有すればなり」に白丸傍点]、其放膽不諱にして人を人とも思はず[#「其放膽不諱にして人を人とも思はず」に白丸傍点]、爭氣猛烈にして常に戰を挑むの風ある如き[#「爭氣猛烈にして常に戰を挑むの風ある如き」に白丸傍点]、即ち其一なり※[#白ゴマ、1−3−29]彼れは此特質あるが爲めに、或は平地に風波を起し、或は故らに敵を作るの弊なきに非ずと雖も、其黨人として顯著の位地を占るに至りたるもの、亦此特質あるに由らずむばあらじ。
 彼れの政治的閲歴は[#「彼れの政治的閲歴は」に二重丸傍点]、半ば爭鬪の事實を以て作れ
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