丸傍点]、威望次第に高きを加へむとするの時に方り[#「威望次第に高きを加へむとするの時に方り」に白丸傍点]、空しく雄志を齎らして永久の眠に就く[#「空しく雄志を齎らして永久の眠に就く」に白丸傍点]。人生の恨事寧ろ是れに過ぐるものあらむや[#「人生の恨事寧ろ是れに過ぐるものあらむや」に白丸傍点]。
 余が始めて公と相識りしは、明治二十七年二月中旬なりき。當時余は毎日新聞の一記者たりしを以て、主筆島田三郎君は、特に翰を裁して余を公に紹介し呉れたりき。余の公を訪問したる際は[#「余の公を訪問したる際は」に白三角傍点]、公は貴族院に於ける硬派の領袖として[#「公は貴族院に於ける硬派の領袖として」に白三角傍点]、第二次伊藤内閣に對する隱然たる一敵國たりき[#「第二次伊藤内閣に對する隱然たる一敵國たりき」に白三角傍点]。蓋し公は伊藤内閣が第五期議會を解散したるを以て、非立憲的動作と爲し、貴族院議員三十七名と連署して、忠告書を伊藤首相に與へ、首相の復書に接するや、更に復書辯妄と題する一文を草し、機關雜誌『精神』の號外として之れを發表したりき。其の論旨侃諤[#「其の論旨侃諤」に傍点]、首相の無責任を攻
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