處置は[#「何となれば彼れの安詳沈着たる態度明敏果斷なる處置は」に傍点]、自然に議長たるの伎倆を示したればなり[#「自然に議長たるの伎倆を示したればなり」に傍点]。
 松方内閣成るや、彼は遂に議長に勅選せられて第十議會に膺りたりき※[#白ゴマ、1−3−29]彼れが議長としての伎倆は益々世間に認識せられたりき※[#白ゴマ、1−3−29]彼れの政敵は彼れを呼で壓制議長といひ[#「彼れの政敵は彼れを呼で壓制議長といひ」に白丸傍点]、彼れの政友は亦彼れが餘りに公平なるを喜ばざりしと雖も[#「彼れの政友は亦彼れが餘りに公平なるを喜ばざりしと雖も」に白丸傍点]、其善く議場を整理し[#「其善く議場を整理し」に白丸傍点]、善く討論を指導したるに至ては[#「善く討論を指導したるに至ては」に白丸傍点]、恐くは帝國議會あつてより[#「恐くは帝國議會あつてより」に白丸傍点]、貴族院第一流の議長ならむ[#「貴族院第一流の議長ならむ」に白丸傍点]、統御の器あるに非ずして何ぞや[#「統御の器あるに非ずして何ぞや」に白丸傍点]。

      忠忱の人
 彼れは久しく貴族院に於ける硬派の首領たり※[#白ゴマ、1−3−
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