点]※[#白ゴマ、1−3−29]若し夫れ彼れを粗放の虚才と爲すは、聊か深刻の評たるを免かれず※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば彼れは平生大言壯語の癖ありと雖も、彼れは其實一個謹愼の天分あり、責任を重んずるの操守あり、事を苟もせざるの眞面目あり、彼れの大言壯語は、、彼れが大舞臺に立て大作爲を試みんとするの英雄的思想より來る※[#白ゴマ、1−3−29]彼れは草※[#「くさかんむり/奔」、80−上−20]に在りと雖も、其志既に臺閣に存すればなり※[#白ゴマ、1−3−29]彼れが一たび外務參事官の位置を甘むじたるは、是れ豈彼れの本心ならむや、故に彼は之を棄つること弊履の如く夫れ輕かりき。要するに彼の未來は最も多望なるものゝ一なりと謂可し。(三十年十一月)
尾崎東京新市長
▲政友會を脱して、遽かに政治的孤兒となつた尾崎行雄君は、棄てる神あれば助くる神ありで、同情ある東京市民に拾ひ上げられて市長の地位に安置せられた。君は曾て言つたことがある。我輩の生涯は恰も隧道の多い鐵道旅行をするやうなもので[#「恰も隧道の多い鐵道旅行をするやうなもので」に白三角傍点]、時々暗黒の處に差し掛つ
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