る前に之れを破壞するの優れるに如かずと信じたるを以てなり」に傍点]、彼輩の心事は唯だ此の一點に存したりき、當時固より閣下の内閣を造り出だすの目的なかりしのみならず、別に善後の策に付ても何等の成竹なかりしは復た言ふを俟たざるなり。
自由黨が二三策士の術中に陷りて、自暴自棄の行動に出でたるは、其の愚誠に憐む可しと雖も、一旦斯くの如くにして政治上の立場を失ひたるに於ては[#「一旦斯くの如くにして政治上の立場を失ひたるに於ては」に傍点]、其の如何なる内閣たるを問はずして之れと相結托するは止むを得ざる窮策たりしと同時に[#「其の如何なる内閣たるを問はずして之れと相結托するは止むを得ざる窮策たりしと同時に」に傍点]、閣下の内閣が政見の異同を論ぜずして自由黨と提携を求むるに至りしも[#「閣下の内閣が政見の異同を論ぜずして自由黨と提携を求むるに至りしも」に傍点]、亦止むを得ざるの窮策なりと謂はんのみ[#「亦止むを得ざるの窮策なりと謂はんのみ」に傍点]、而も閣下は自由黨に誓ふに休戚利害を倶にして永く相渝らざる可きを以てす、是れ正さしく自ら欺くの虚言にして、其意唯だ一時を糊塗するに在りしは決して疑ふ可か
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