の利かぬ男なりと評せしほどの自然的吏人にして[#「官吏と爲るの外には潰ぶしの利かぬ男なりと評せしほどの自然的吏人にして」に傍点]、吏權萬能の主義を固執せる保守的人物なり[#「吏權萬能の主義を固執せる保守的人物なり」に傍点]。山縣内閣の將に自由派と提携せむとするや、氏は最も強硬なる非提携論者にして、山縣侯に勸むるに飽くまで超然内閣の本領を立つ可きを以てしたりといふ。聞く氏は山縣系統中に在て、最も才氣峻峭なる壯年政治家なりと[#「最も才氣峻峭なる壯年政治家なりと」に白丸傍点]。然るに其時務を辨ずるの迂濶なること斯の如きは[#「然るに其時務を辨ずるの迂濶なること斯の如きは」に白丸傍点]、豈學に僻する所あるが爲ならずや[#「豈學に僻する所あるが爲ならずや」に白丸傍点]。朝比奈知泉二宮熊次郎[#「朝比奈知泉二宮熊次郎」に丸傍点]の兩氏は、山縣侯に深厚なる同情を表する政論家なり。朝比奈[#「朝比奈」に丸傍点]氏は曾て侯の機關たる東京新聞主筆として、夙に非政黨内閣を主張し[#「夙に非政黨内閣を主張し」に傍点]、其後日々新聞に筆を執るに及でも、終始其主張を改めざる人にして[#「終始其主張を改めざる人に
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