、今は樞密院に隱るゝ人なれども、山縣侯一たび之れを招げば[#「山縣侯一たび之れを招げば」に白丸傍点]、履を逆まにして之れに馳せむ[#「履を逆まにして之れに馳せむ」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]看來れば山縣系統の四方に蔓引すること實に斯くの如きものあり。
此故に侯が政府部内及び貴族院に於ける潛勢力は[#「此故に侯が政府部内及び貴族院に於ける潛勢力は」に傍点]、薩長の元勳中一人として之れに及ぶ者あるなし[#「薩長の元勳中一人として之れに及ぶ者あるなし」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]先づ政府部内に就ていはむか、内務省は近來自由派の爲めに踏み荒されたれども、山縣侯が曾て久しく統治したる領分なれば[#「山縣侯が曾て久しく統治したる領分なれば」に傍点]、其根據の鞏固なる容易に拔く可からざるものあり[#「其根據の鞏固なる容易に拔く可からざるものあり」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]司法省に於ける山縣系統は亦頗る廣く、其[#「其」に白丸傍点]清浦派[#「清浦派」に丸傍点]と目せらるゝものは[#「と目せらるゝものは」に白丸傍点]、總べて山縣系統と認めて可なり[#「總べて山縣系統
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