織したることあるをや」に傍点]。彼れは第一期の時代事業に竭くす可かりし精力を餘まして[#「彼れは第一期の時代事業に竭くす可かりし精力を餘まして」に傍点]、之れを第二期の事業にも使用したるがゆゑに[#「之れを第二期の事業にも使用したるがゆゑに」に傍点]、是れ所謂る強弩の末[#「是れ所謂る強弩の末」に傍点]、魯縞を穿たざるもの[#「魯縞を穿たざるもの」に傍点]。記者は寧ろ彼れが退隱の遲かりしを惜む[#「記者は寧ろ彼れが退隱の遲かりしを惜む」に傍点]。
 顧ふに舊自由黨は、彼れと與に産まれて、彼れと與に成長したるものなり。彼れ一旦悟る所あるや、何の惜氣もなく、無代價にて之れを伊藤侯に讓與したりき。是れ人情の忍び難しとする所なれども、彼れに在ては疑ひもなく明哲の處置たり。蓋し今の政治界に立つものは、皆權勢利祿を得むことを目的とし、此の目的を達するに最も都合善き首領を求めて之れに頼らむと欲するものに非るなし。而も彼れの位地及び人物は此の點に於て黨人の望を繋ぐに足らざるを如何せむや[#「而も彼れの位地及び人物は此の點に於て黨人の望を繋ぐに足らざるを如何せむや」に白丸傍点]。彼れが人情の忍び難きを忍
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