#「實は伯の心奧に感慨自ら禁ぜざるものあり」に白三角傍点]、乃ち名を辭職に藉て一大警告を黨員に與へむと欲したるに外ならじ[#「乃ち名を辭職に藉て一大警告を黨員に與へむと欲したるに外ならじ」に白三角傍点]。
 伯は黨則改正黨勢擴張に關する大會の討論を評して、本黨の大活動と爲し、口を極めて英氣の勃々たるを激賞したりと雖も、今其の所謂る黨則改正なるを見るに、從來の首領政治を廢せむが爲に、之れに代ゆるに合議制度を以てしたるのみ、是れ總理大隈伯に對する信任缺乏の投票に非ずして何ぞや[#「是れ總理大隈伯に對する信任缺乏の投票に非ずして何ぞや」に白丸傍点]。伯は自ら謙遜して黨勢の振はざる原因を伯の微力爲すなきに歸すと雖も、本黨の僅に存在するを得るは、唯だ大隈伯あるを以てなり。伯は本黨に何の負ふ所なきも、本黨は全く伯の理想に依て活けり。若し本黨より伯の理想を拔き去らば[#「若し本黨より伯の理想を拔き去らば」に白三角傍点]、本黨の實體は次第に腐敗して終に※[#「さんずい+斯」、第3水準1−87−16]滅するの時あらむ[#「本黨の實體は次第に腐敗して終に※[#「さんずい+斯」、第3水準1−87−16]滅す
前へ 次へ
全497ページ中168ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング