。何となれば伯の園藝道樂は頗る共同的なればなり。故に早稻田の庭園は公開せり。且つ人は、未來の短かきを感ずれば感ずるほど、漸く靜止の生活状態に傾くものなり。然れども大隈伯は其の未來の短かきを感ずるに由りて[#「然れども大隈伯は其の未來の短かきを感ずるに由りて」に傍点]、却つて一層猛烈なる現在主義の信者と爲り[#「却つて一層猛烈なる現在主義の信者と爲り」に傍点]、勉めて其生涯をして掉尾の活動あらしめ[#「勉めて其生涯をして掉尾の活動あらしめ」に傍点]、以て賑やかなる晩年を送らむと欲せり[#「以て賑やかなる晩年を送らむと欲せり」に傍点]。故に伯の性格は[#「故に伯の性格は」に白丸傍点]、老て益々發揮し[#「老て益々發揮し」に白丸傍点]、他の元老政治家が[#「他の元老政治家が」に白丸傍点]、或は客を謝して隱棲し[#「或は客を謝して隱棲し」に白丸傍点]、或は美田を買ふて子孫の計を爲すの際に在りて[#「或は美田を買ふて子孫の計を爲すの際に在りて」に白丸傍点]、伯は其の門戸を開放して[#「伯は其の門戸を開放して」に白丸傍点]、社會の各階級と盛むに自由交通を行ひ[#「社會の各階級と盛むに自由交通を行ひ
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