「約言せば侯の爲す所は韓國の上下をして日韓協約の意義を善意に解釋せしめ」に白丸傍点]、疑はず[#「疑はず」に白丸傍点]、惑はず[#「惑はず」に白丸傍点]、恐れずして全く日本政府に信頼せしむるを計るに在り[#「恐れずして全く日本政府に信頼せしむるを計るに在り」に白丸傍点]。
勿論韓國は事實に於て日本の殖民地なり。然れども侯は日本人をして韓國の利益を壟斷せしむる如き何等の偏頗なる政略を行使せず總ての外國人に對して機會均等主義を適用せり。侯は寧ろ居留日本人の取締を嚴重にすること度に過ぎたりと非難せられたりき。蓋し日本政府の對韓策は、二十年來一貫して始終渝る所なく、常に正義と友誼とを以て、韓國の平和及び文明を發達せしむるに力を致したると共に、又韓國に於ける日本の權利及び利益を保護するを旨としたりき。而も此政策は、韓國に出入する不道徳の日本人に障害せられて、十分韓民に徹底せざりしこと往々之れありしのみならず、極言せば韓民の日本に對する惡感情は、主として韓國に出入する日本人の行爲に基くもの多かりき。是れ伊藤侯が特に居留日本人の取締を嚴重にして[#「是れ伊藤侯が特に居留日本人の取締を嚴重にして」に
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