んが間仕切りのかげでわたしに着物を着せにかかったかと思うと、突然おもての戸の輪金を誰かががちゃりと鳴らしたのです。

      ※[#ローマ数字13、184−2]

 わたしたちは二人とも、ひやりと胸が凍りつく思いでした。すると神父さんは、アルカージイの耳へひそひそ声で、――
「いや、愛児よ、こうなってはもう、袈裟びつの中へ匿れるひまはない。早々あの羽根ぶとんの下へもぐりなされ。」
 それからわたしには、――
「してあんたは、早くこっちへな。」
 そのままわたしを大時計の箱の中へ連れこみ、そこへ坐らせて錠をおろすと、鍵をポケットに入れて、新来のお客さんたちのため戸をあけに行きました。人声から察するところ、よほどの人数らしく、戸口に立っているのもある一方、二人の男はもう窓ごしに中を覗きこんでいるのでした。
 はいって来た七人の男は、みんな伯爵の狩のお供をする勢子《せこ》の面々で、手に手に分銅のついた棍棒だの、長い鞭だのをもち、腰帯には犬綱をさげています。八人目のもう一人の男は、伯爵家の家令で、高々と立襟のついた長い狼の毛皮外套を着ています。
 わたしの匿れていた箱は、正面の側だけ一面に
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