シヤの貧しい農家のならいであった。
「死ね、デニース……」云々――この文句は、ロシヤ十八世紀の諷刺劇の大家デニース・フォンヴィージン一代の傑作『わか様』Nedoroslj が初演(一七八二年)された際、時の権臣ポチョームキンが感嘆のあまり発した言葉。「死ね、デニース、それとももはやいっさい書くな」の形でも伝えられている。
ピーセムスキイ――十九世紀中葉に活躍したロシヤ作家。長篇小説『千の魂』はその代表作の一つ。
『……の時きたらん』――墓地の門の上に弓なりに渡したアーチに、「墓にある者みな神の子の声をききて出《い》づる時きたらん」(『ヨハネ伝』第五章二十八節)の章句が記してあったのであろう。
ラフィット――ボルドー産赤ぶどう酒の一種。
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底本:「可愛い女・犬を連れた奥さん 他一篇」岩波文庫、岩波書店
1940(昭和15)年10月5日第1刷発行
2004(平成16)年9月16日改版第1刷発行
※底本では「訳注」に底本の頁数が書かれています。
入力:佐野良二
校正:阿部哲也
2007年12月12日作成
青空文庫作成ファイル:
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