かける。
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愛子 (ぢつと、姉の横顔を見て)顔色がわるいわね。
悦子 あたし、今の学校よすことになつたの。
愛子 でも、よしたつきりぢやないんでせう。
悦子 それがね、愛ちやん、少し面倒なことが起つたの。聞いてくれる?
愛子 聞いてよければ……。
悦子 相変らずね。ほら、何時かのこと覚えてる? あんたが家を出るつて、怒つた時を。あたしが同情したのがわるいつて……、ぷりぷりしたぢやないの。
愛子 ああ、例の問題の時ね。
悦子 あのこと、あたしまだわからないんだけど、あんたが一人で苦しんだらうと思つて、一生懸命慰めるつもりだつたら、あべこべに御機嫌を損じちやつて、おまけに、当分絶交みたいなことになつたの、あれ、今でも不思議なのよ。
愛子 …………。
悦子 お互に秘密なんかないやうにつて、あの少し前、あたしが云ひ出したわね。あん時の気持、今も変つてないわ。だから、今度は、あたしの秘密を打明ける番なの。あんたのプライドが、何時かの問題であたしの前に傷けられたとすれば、今日は、あたしのプライドを、あんたの
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