おれはまたうどん[#「うどん」に傍点]だ。愛子の奴、なにしてるか見て来てくれ。平気な顔してたら、ちよつとここへ来るやうに云ひなさい。
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らくと入れ違ひに、悦子が現はれる。
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悦子 たうとう帰つたわね。どうなるかと思つたわ。
一寿 話を聞いたか? 阿呆らしい話を……。
悦子 阿呆らしいつて、あれ、愛ちやんが悪いのよ、きつと……。
一寿 どつちにしてもさ。阿呆らしいのはわしだ。わかつたやうなわからんやうな、妙な話もあつたもんさ。愛子はお前に何か云うたかい?
悦子 両方の話を綜合すると、あたしには、ほぼ見当がつくわ。
一寿 そりや、わしにもついとる。愛子の奴、手でも握らせよつたんぢやらう。
悦子 さあ、それくらゐならね、向ふもああまでは云はない筈よ。
一寿 さうか知らん……。
悦子 あああ、人つてわからないもんだわ……。
一寿 どうでも、こいつ、白状させてやらう。
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そこへ愛子が、なんでもないやうな顔をして現はれる。
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[#ここ
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