言葉、一々の文句、一々の台詞に決定的な表現を与へる基礎的素質、つまり「語られる言葉」に対する感性だけは、どんな俳優でも有つてゐなければならない。
俳優の素質については、後日詳論する機会があると思ふ。
これでまづ、「我等の劇場」が要求する演劇の根本条件について、戯曲の本質、舞台の言葉なる意義並びにその研究法について、概略の説明を終つたつもりである。(一九二五・四)
底本:「岸田國士全集19」岩波書店
1989(平成元)年12月8日発行
底本の親本:「現代演劇論」白水社
1936(昭和11)年11月20日発行
初出:「演劇新潮 第二年第四号」
1925(大正14)年4月1日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年9月5日作成
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