は野の花の如く伸びやかに、人物は、自分達の知らないうちに、芝居をさせられてゐるのです。作者は、見物と一緒に、のう/\[#「のう/\」に傍点]と舞台を眺めてゐられる。
 御話はまあ、これくらゐにして置きませう。原稿紙十枚は読むと十分かゝる。十分の講釈で「劇作家になる法」を会得する人があつたら、私はその人について「劇作家になる法」を学ぶでせう。



底本:「岸田國士全集21」岩波書店
   1990(平成2)年7月9日発行
底本の親本:「若草 第四巻第五号」
   1928(昭和3)年5月1日発行
初出:「若草 第四巻第五号」
   1928(昭和3)年5月1日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2007年7月2日作成
青空文庫作成ファイル:
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