ジュウル・ルナアル
岸田國士
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)幻象《イマアジュ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)屡※[#二の字点、1−2−22]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Le Pain de Me'nage〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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劇作家としてのジュウル・ルナアルを識る前に、詩人としての――芸術家としてのルナアルを識らなければならない。
彼は自ら称する如く、「幻象《イマアジュ》」の猟人である。自然を愛し、自然を味ひ、自然を呼吸しつつ、その全生涯を一種の厭世家として終始してゐる。
芸術家としてのルナアルの偉大さは、彼が聡明なペシミストであるが為に、ただそれが為に、屡※[#二の字点、1−2−22]凡庸な批評家を近づけない。
彼は叫ばない。彼は呟くのである。
彼は泣かない。彼は唇を噛むの
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