O版より現わる。)
[#ここで字下げ終わり]
多くの識者は、この問題や、兵役編入に関する新規定、及び何をおいても人口増加を奨励せんとするデンマアク王室の明白な意図から、おそらく生ずべき結果について、憂慮の念を表わしている。ノルウェイでは、一七八五年以来、非常な不作は起ったことはない。しかし、もし不作が起れば、最近人口が急激に増加しているから非常に甚だしい困窮を来すであろうと憂慮されている(訳註)。
[#ここから2字下げ]
〔訳註〕このパラグラフの最後の部分は第二版では用語が若干異っている。
[#ここで字下げ終わり]
ノルウェイは、思うに、旅行者が過剰人口に関する憂慮の声を聞き、またこの原因による下層階級の幸福に対する危険がある程度まで看取され了解されている、ヨーロッパ中唯一の国である。これは明かに、全体としての人口が小であり、その結果として問題が狭小なることによるものである。もし吾々の注意が一教区に限られ、そしてそこから移住する力が何もないとすれば、最も不注意な観察者といえども、すべての人が二十歳で結婚すれば、いかに農業者が注意深く土地を改良しようとも、成長してくるものに職業と食物
前へ
次へ
全434ページ中21ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング