ネいのである、と一般に云い得よう。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. p. 204.
2)[#「2)」は縦中横] Id. ibid.
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しかしいかなる他の原因にも増してスウェーデンの人口増加に寄与したものは、各農場に対しての人員を制限する法律が、一七四八年に撤廃されたことである1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。この法律の目的は、土地所有者の子供達に新しい土地の開拓や開墾を強制するにある如く思われるが、それによって全国の改良が早められると考えられたのである。しかしこれらの子供達はかかる事業に必要な十分の資金がないので、他の方法で運命を開拓せざるを得ないことは経験上明かであり、その結果として多数のものが移住したと云われている。しかしながら今では、父親は、土地財産を何人にでも思うがままに分割し得るばかりでなく、かかる分割は特に政府によって奨励されている。そしてスウェーデンの農場の面積の大きいことと、それを一家族で完全に耕作することは不可能であることを考えると、かかる分割はあらゆる点において極めて有用でなければならない。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. p. 177.
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一七五一年におけるスウェーデン人口は、二、二二九、六六一であった1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]。一七九九年には、ワルゲンティン氏の後継者ニカンデル教授から私がストックホルムで得た報告によれば、三、〇四三、七三一であった。これはこの国の永久的人口の莫大な増加であって、これに比例する土地生産物の増加に随伴したものであるが、けだし穀物輸入は以前よりも増加せず、また人民の境遇も平均的に云って悪化したと考えるべき理由はないからである。
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1)[#「1)」は縦中横] Id. p. 184.
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しかしながら、この増加は、週期的妨げなくしては行われなかったものであり、この妨げは、一時の間全然その増進を止めなかったとしても、常にその率を遅らせたのである。最近五十年間にかかる妨げが何囘生じたかは、資料がないから私には云えないが、しかしその二、三は云うことが出来る。本章で既に引用したワルゲンティン氏の論文によると1)[#「1)」は縦中横、行右小書き]、一七
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